愛媛大学校友会事務局


お知らせ

愛媛大学退職教員の会主催の「講演会」を開催しました(R7.9.27)

 令和7年度第1回目の講演会を、9月27日(土)13時00分から、愛媛大学校友会館2階のサロンで開催し、35人の皆様に参加いただきました。

 最初に愛媛大学法文学部教授、四国遍路・世界の巡礼研究センター長の胡 光講師から「四国八十八ヵ所霊場の成立」と題して、現在「日本遺産」に登録されている四国遍路が世界遺産として登録されるよう活動、研究を進めていること、また1200年以上前に空海が修行僧として始めた修行が、江戸時代に「四国遍路巡礼」へと変わり、現在は札所だけでなく伝統的な景観・自然が残る遍路道や霊地も資産となる四国の文化であることを話してくださいました。続いて、愛媛大学法文学部准教授の田島篤史講師から、「西欧キリスト教世界における巡礼と奉納文化」と題して、ドイツのボーゲンベルクの巡礼についてお話がありました。ボーゲンベルクはバイエルン最古の巡礼地でその起源は12世紀まで遡ります。当初は聖母マリアの像が祀られただけのものでしたが様々な奇跡が起こったと伝えられ巡礼地として名声が高まり、その後何世紀にもわたって多くの巡礼者を受け入れていると話してくださいました。

 愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センターは、2015年、四国遍路を学術面から世界遺産化活動を支援するために設立され、研究拠点となっています。世界遺産に登録されるのも近い将来かもしれません。

 四国遍路が身近すぎてまだ訪れてない方は、世界遺産に登録される前に巡ってみてはいかがでしょうか。

 

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