愛媛大学校友会事務局


センパイ学

24限目:(株)愛媛新聞社 北山 裕貴さん

2003年3月 法文学部人文学科 卒業
<取材時:(株)愛媛新聞社 地域読者局販売部 部長>

愛媛県内各地の販売店と連携して、日々新聞を読者の方々へお届け出来るよう、また、読んでいただける方が増えるよう、毎日工夫しながら働いています。

現在,どのような仕事を担当していますか。

愛媛県内には愛媛新聞の販売店が134店(2019年7月1日現在)あり、販売店はそれぞれのエリアを担当し、新聞を配達したり、新しく読者を勧誘したり、集金をしたりしています。私の部署である販売部は、本社の販売方針やキャンペーン内容を各販売店に伝えたり、販売店やお客様の困りごとの相談を受けたり、販売店の経営や営業の補助をしたりしています。

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現在の仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか。

実は愛媛新聞社1社しか受けませんでした。私が就職する頃はいわゆる「就職氷河期」の終わりの頃でした。正直、自分自身はあまり就職に情熱を持てない時期が続いて、唯一受けてみたいと思ったのが今の会社でした。愛媛新聞は、親がもともと実家でとっていたこともあり、小さい頃から身近であったことが大きいです。また、地元の人や地域に役立つ仕事って何だろう?と考えたときに、様々な情報発信はもとより、色々なイベントや、講演会、展覧会、コンサートなどを企画したりしていて、唯一面白そうな会社だと思えたからです。

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職場の良いところを教えてください。

今の部署は同年代の社員が多く、なんでも話し合えるよい環境だと思います。真剣に仕事は取り組みますが、冗談を言い合うなど職場の雰囲気はよいと感じています。会社全体としてはやはり、大勢の人が居て膨大な情報が集まってくるところでしょうか。記事で、広告で、インターネットやSNSで、様々なツールを使った情報の届け方をみんなが考えています。営業や販売の面でいうと、愛媛新聞社の名前は県民の間で広く知られているので、スムーズに話が進みやすいという利点もあります。

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学生生活の思い出はありますか。

サッカーサークルに入っていて、学生生活のほとんどがその仲間たちとの思い出です。中予の社会人リーグや県外の大会に参加して優勝したり、個人表彰を受けたりすることができました。当時の仲間たちは住んでいる場所も職種もバラバラになりましたが、今でもなんでも話し合える関係です。

<学生時の写真>中央上段:北山さん

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社会人になって気を付けていること・大事にしていることは何ですか。

人との関係や感謝の気持ちをいつも大事にしています。世の中のほとんどの仕事はチームプレーです。どんなに優秀な人でも、1人で仕事をこなすことはできないと思います。このことを常に心がけ、一緒に仕事をする仲間にも「このチームで頑張ろう」と声をかけています。目上の人、同僚、後輩関係なく頼る時は頼るし、はっきり言わなければならない時もあるのでうまくコミュニケーションをとって、どうやったら仕事を前に進められるか考えています。

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就職活動にあたり,大切にしていたことはありますか。

就活では、やってないことをできると言う必要も、やったことを必要以上に大きく言う必要もなくて、ありのままの自分を受け入れてもらえたらいいという気持ちで臨むのが良いです。無理に取り繕って、特別な自分を作ってしまうと、就職してから自分が大変になってしまう気がします。等身大の自分をいいねと言ってくれる会社に入るのが1番です。それと、色々なことに興味を持ち続けられる人は、社会人になってからもとても魅力的に映ります。

【愛大生へメッセージをお願いします。】
まず、新聞をもっと読んで欲しい。就活では新聞社も受けて欲しいです。(笑) 
また、色々なことに興味を持って、今のうちにたくさんチャレンジしてください。その経験は、社会人になってから絶対に役に立ちます。そして、時間は大切に!

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インタビューを終えて。

【深井】
新聞社といえば、記者のイメージが強いと思います。北山さんに記者の経験はないそうですが、話していてコミュニケーション能力の高さを強く感じました。お聞きしたところ、記事を書くには「書く力」よりも「聞く力」の方が大切とのこと。そのため新聞社は、コミュニケーション能力に自信がある人にも、逆に自信がない人にも、おすすめの職場だと感じました。仕事を通してコミュニケーション能力が磨かれること間違いなしだからです。就活で新聞社を受けるのも、面白いかもしれません。

【石井】
北山さんの仕事の内容や仕事で嬉しかったことについて生き生きと楽しそうにお話してくださる様子が印象的でした。自分の仕事についてこのように話せるのは、とても憧れます。北山さんがおっしゃったように様々なことに興味を持ち、経験し、ありのままの自分で毎日生き生きと楽しく働ける場所を見つけたいです。

【安松】
取材に行く前は、新聞社に対してすごくきっちりしていて、厳しい職場というようなイメージを持っていました。しかし、実際は全然そんなことはなくて、働いている皆さんが暖かく、とてもよい雰囲気だったので、私もこんなところで働きたいなと思いました。また北山さんは、どんな仕事をするにも大事なのはチームプレーだ、とおっしゃっていたことが特に印象に残っています。そのため私は、大学生のうちから色々な人とコミュニケーションをとって、どんな人とも協力して物事を成し遂げられるような人になりたいです。

ご多忙のところ、ご丁寧にインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました。

<令和1年7月29日掲載>

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